クリスマスシーズンに20万人以上が来店するジェラート ピケ
その誕生のきっかけは、たった1つのギフトボックス

MASH GROUPマガジン

街中がキラキラと彩られるホリデーシーズン。
思わず足取りも軽くなるようなクリスマスソングが聞こえる季節は、
ジェラート ピケを訪れるお客様が1年の中でもっとも多くなる時期でもあります。

ブランドのものづくりの現場を率いるブランドディレクターの大久保さん、
15年にわたってジェラート ピケのデザインを担当し、
商品のジャンルを問わず世界観をつくってきている國井さん、
店舗スタッフや店長経験を経て現在はジェラート ピケの営業責任者として
14年以上も販売の現場から携わる与五沢(よごさわ)さんに、それぞれの立場から見た
『ジェラート ピケが贈るギフトと ものづくりへの想い』についてお話を伺いました。

どの商品よりも最初に出来上がった“ギフトボックス” 贈り物ブランドの神髄

大久保自身がデザインに携わるようになって7年が経ちますが、いつも立ち返るのは、ブランド誕生時のエピソードです。16年前、大切な1号店の出店をかけたプレゼンテーションに「ケーキを入れるようなギフトボックスとコンセプトだけ」を持って行ったという逸話が、私自身のものづくりの根幹にはいつもあります。見本商品を1つも持参しないプレゼンなんて、常識ではなかなかないことだと思いますが、「このかわいいボックスにどんなアイテムを入れようかな」というシンプルで、わかりやすくて、まっすぐな気持ちこそ、ジェラート ピケならではだと思います。

与五沢私自身、実は入社のきっかけは友人からのギフトでした。普段モノトーンの洋服を愛用していた私にはパステルカラーのふわふわのルームウェアなんて手に取ったこともないジャンルのものでしたが、実際自宅で着用すると着心地もよく、心が癒されていく時間に「だからこそ贈りたかった」という友人の言葉の意味を実感しました。

國井私は自分自身がサプライズすることがとても好きで、その根幹にある好きな気持ちがものづくりの根幹にあるように感じています。友人にサプライズをするように、お客様にも喜んでいただきたい。作ったものを手に取ったお客様に「わぁ!」と言っていただけるように。それが大きなモチベーションになっていたので、こっそりと店頭に足を運んでお客様がきゃぁきゃぁと笑顔で商品を選ぶ様子を見ることもしばしばありました。

「かわいい」だけで終わらない商品を生み出すための秘策は極限の空腹?!

与五沢最初から今のようにギフト需要が高かったわけではないんですが、ブランドデビュー当初から変わらないのは大切な人への贈り物だけではなく自分へのご褒美という存在だと感じることです。多忙を極める方が、自宅に帰ったらお気に入りのルームウェアに袖を通すことで癒されて、それがまた明日を頑張る原動力になる。黒ばかりを着ていた私が実際に着用して癒されたように、ご自身へのご褒美を潜在的に求める方にお届けしていきたい。そんな思いで商品やブランドのこだわりを語れることは、店頭に立つスタッフとしても嬉しいことだと感じています。

國井商品づくりにおけるこだわりは上げたらきりがないほどありますが、大人のデザートをコンセプトとするジェラート ピケだからこそ、単に手に取ってかわいいだけではなく、「目で見ても美味しい色を出す」ということをいつも心掛けています。そのために、昔は極限までおなかをすかせて色選びに臨んだことも。例えば、すっごくおなかがすいているときに「このボーダーのストロベリークリームのカラー、とっても美味しそう!」と思えたら間違いないなと自信を持てるんです。

大久保おなかをすかせて色選びをする國井さんの話は、企画部内でも語り継がれるくらい有名な話です(笑)。

國井大切な人へ贈るギフトは、一番喜ばれるものをあげたいと思って当然。その思いに応えるブランドであるためには、「かわいいだけじゃない」「知れば知るほど面白い」と思っていただき、長く大切に使っていただけるものであること。そんな風にものづくりを追求してきたことで、さらにギフトで選ばれることが増えてきたように感じます。

「心に響く存在」になるためのインスピレーションとアウトプット

大久保インスピレーションを受けるものは様々ありますが、よく言われるような「競合ブランド」をヒントにすることはあまり多くはありません。でも、例えば肌寒さを感じる冬の到来とともに流れるミルクティーのCMにハッとさせられることはあります。きっと、“心に響く”ということに自然とアンテナをはりながら、自分もそういうものづくりを通してブランドの世界観を響かせていきたいという思いがあるんだと思います。

与五沢例えば、「娘にあげるだけだからラッピングはしなくても」と遠慮されるお客様がいても、私たちは「ではせめてリボンだけでも!」という気持ちが働いてしまう。そうやって自然と突き動かされるくらい、店舗で働くスタッフが一番のファンでもあり、ずっとこの世界にときめいているんです。だから販売の現場でも長く働く社員が多くて、「もっと語りたい」「もっとこの世界を届けたい」と思う人が増え続けていると感じます。

いろんな愛の形に寄り添う『LOVE』を届けるクリスマスは、愛に溢れるチームから

大久保2023年のクリスマスシーズンのテーマは「LOVE」。恋人だけじゃなく、家族、友人、ペットまで、大切な存在を思い浮かべながら選んでいただけるギフトを想定しています。特に大切にしているのは、LOVEを届けるためのぬくもりの演出。ジェラート ピケらしいニット素材にハートのジャガードをあしらったり、ハンドメイド感のあるデザインや色味、手触りなど、大切な人を思い描いたときのほっとするようなあたたかさや優しい気持ちを商品に反映しました。

与五沢実は、昨年2022年12月の1ヶ月間、なんと20万人を超えるお客様が店舗でお買い物をされました!その多くが大切な方へのギフトやご自身へのご褒美としてのご購入でしたが、その数には私たち自身もとても驚いていますし、今年も多くの方にお届けできることが今からとっても楽しみです。

大久保デザイナーとしては、電車に乗っているときにショッパーを持っているお客様を見掛けることも、ものづくりをする中で大きな原動力になっています。また、クリスマスシーズンは店舗も大混雑しますし、お客様を少しでもお待たせしないようスタッフはいつも以上に効率良く動くことが求められますが、どんなに忙しくても最高の笑顔でブランドの良さを届けてくれる様子にもパワーをもらえます。

与五沢まさに、お店でギフトを選ばれるお客様も、思わず笑顔になるような商品を生み出すデザイナーも、店舗でブランドの世界観を届けるスタッフも、まさにみんながサンタさんだなと感じる季節ですね。

大久保私自身は入社当時からずっとデザイナー志望ではありましたが、最初の2年間は店舗で店頭の在庫管理やストック補充などを行う商品管理というポジションで働いていました。そのときに日々目にしていたのは“大切な人を思い浮かべながら、数あるブランドの中からジェラート ピケを選んで来店される”というシーンでした。その経験があるからこそ、お客様やそこで伝えてくれるスタッフの顔に思いを馳せ、ものづくりにも思いやリズムを乗せて作っていきたいという気持ちをいつも持ち続けられています。

「ギフトで選ばれること」をゴールにせず、笑顔の伝播で広がるブランドに

國井私がジェラート ピケのデザインを担当したいと思ったのは、ブランド立ち上げ当初からの「お部屋全体をプロデュースしたい」という思いに強く共感したことがきっかけです。まだルームウェアしかない時代から柔軟剤を作ったり、クッションなどの雑貨などに幅を広げ、今ではクレープの監修まで担当していますが、どんなに商品のジャンルが変わっても「かわいくて美味しいものを作る」という点は共通しているので、ものづくりをする中で発想する苦しみや難しさを感じたことは一度もありません。

ただ、そこにあるのは、本気で向き合いたいという気持ちと、ジェラート ピケを通して私自身が周りへの感謝を形にしていきたいという思いです。感謝の気持ちを笑顔にして恩返ししていくことで、その人の先の人の笑顔になって連鎖する。それは決して商品やブランドが広がってほしいということではなく、笑顔を通して一人一人のもとへと届けば、自然とあたたかい輪が広がっていくし、そうなってほしいという気持ちなんです。

与五沢私の入社当時にはたった4店舗だったジェラート ピケは、今や全国66店舗、ブランドに携わるメンバーは本社だけでも80名を超える規模に成長しています。入社当時、横浜ルミネの3階の店舗から7階まで行列ができるほどの人気も目の当たりにしていたからこそ、どこかで「みんなが知っているブランド」というような認識も少なからず持っていました。それでも、販売の現場にいると初めてブランドを見る海外からのお客様や、知ってはいるけれど「私が着るなんて…」と敬遠される方に、今でもたくさん出逢います。

だからこそ、商品1つとっても語れることがたくさんあり、改めて接客が楽しいと思わせてくれるブランドに誇りを持ち、もっともっと多くの方にジェラート ピケの世界を知っていただきたい。大切な人に向けてだけでなく、ご自身にもまだご褒美を与えていない方にもこのあたたかいブランドをお届けしたいと思っています。

大久保ジェラート ピケが届けたいわくわくする気持ちや、私自身が立ち返る最初のギフトボックスのエピソード。その揺るぎない軸があることでいつも迷わず商品を生み出すことができています。これからチームに入ってくる人にも、その想いを伝えながらお客様に喜んでいただけるブランドであり続けたいと強く思っています。

國井小さな頃に大切にしていたお気に入りのぬいぐるみって、大人になっても忘れられない存在だったりしますよね。そんな風に、時間が経っても、例えば大人になって子どもを育てるような立場になっても、思い出すことで顔がほころんだり、子どもにも使ってもらいたいと思ったり。そんなあたたかさを、ずっと届けられるブランドでありたいと思います。

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