“食のダイバーシティ”を目指して
どんな人にも「自由な選択肢」と、純粋に楽しめる食卓を届けたい

MASH GROUPマガジン

東は渋谷ヒカリエ、西は阪神百貨店と、
トラフィックが非常多い商業施設にお店を構える
レストラン「Cosme Kitchen Adaptation(コスメキッチン アダプテーション)」。

「おいしく食べて、心も体も美しくなる=Clean Eating(クリーンイーティング)」
をコンセプトに、ヴィーガンやグルテンフリー、ローフード、マクロビオティック等に
対応したメニューを提供するコスメキッチン アダプテーションにて
ディレクターを務める谷口かおりさんに、こだわりのポイントや
仕事のやりがいについてうかがいました。

お客様の目や手に触れるものすべてを決定し、カタチにしていくディレクター業務

2018年からコスメキッチン アダプテーションにてディレクターを務めていますが、業務範囲の広さは自分でも驚くほどです。入社当初は販促担当として、当時のディレクターのアシスタントとしての役割でブランドに携わっていましたが、ディレクターとなった今では、ゼロからイチを生み出すための仕事にすべて関わっており、いわば「ブランドの総指揮監督」として日々仕事に臨んでいます。

店舗の空間演出やシェフと二人三脚で取り組むメニュー開発、コラボメニューなどのイベント企画立案や外部との交渉、ブランドとしての思いやビジョンをスタッフに伝えていくことも、ディレクターとしての大切な業務なので、自身の仕事内容を棚卸してみると本当に幅が広いので、正直一日も同じことをしている日はないと感じています。その分、自分の考えや想いを形にしてお客様に届けられるという醍醐味を味わえること、お客様からの嬉しいお声に触れたときの喜びもひとしおだと感じています。

海外生活で出会った「自由な選択肢のある食卓」を目指して

コスメキッチン アダプテーションが大切にしているのは、「食のダイバーシティ」です。思想や宗教、好き嫌いや文化など、様々な背景や違いのある方が、ともにテーブルを囲んで食事を楽しめる場を作りたい。そのような思いで日々メニューを開発し、空間と料理をお客様にお届けしています。

そんな思いに至ったきっかけは、昔から大好きな海外旅行でした。特に心を掴まれたのはアメリカで痛感した「自由に選ぶことのできる幅広い食の在り方」で、まさに多様性を体現していることに衝撃を受けました。

どんな人にも等しく選択の自由があって、そこに隔たりがないことに強く感動した反面、帰国後に日本ではそういう自由が皆無に等しいこと、希望する人が苦労する国であることに愕然としました。
だからこそ、私にとっては「豊富で自由な選択肢」ということが非常に大事で、コスメキッチン アダプテーション事業においても、広い間口でお客様をお迎えすることを徹底したいと思っています。

知らない人にとっての「はじめの一歩」になるための在り方

ヴィーガンやベジタリアンの方に向けた“専門店”は探すといくつも存在しますが、意外とコスメキッチン アダプテーションのようにヴィーガンやベジタリアン、複数のアレルギー対応やマクロビオティックなどの幅広いメニューが混在する、気軽で身近な飲食店というのは多くありません。

例えばヴィーガン食というものを考えたときに、ヴィーガン以外の方がそのメニューを直接見たり食べたりする機会はほとんどなく、テーブルを囲む機会がないと知るきっかけがあまりないのが現状です。それなのに、美味しくなさそうとか、物足りないのではという先入観を持たれることも少なくありません。

だからこそ、こういうお店があることで、自然とヴィーガン食などに触れ合う機会を創出し、意外と華やかで美味しそうだなと感じたり、次は頼んでみようかなと思っていただけることに大きな意味があると思っています。また、そのようにヴィーガンというチョイスが増えることが飲食店やそういう嗜好の方への応援にもなりますし、今よりもっと柔軟なスタンスでお客様をお迎えする飲食店がもっと増えるきっかけにもなると思っています。
これからも、専門店ではないということに誇りを持ち、広い間口で、一人でも多くの方に自由な選択肢をお届けしたい、という気持ちを大事にしていきます。

野菜嫌いやアレルギーに悩む方からの感動の声が原動力に

ディレクターとして最も嬉しい瞬間として思い浮かぶのは、いつでもお客様からのお声の数々です。店舗で直接お客様からいただくお声や、手紙やメールでお寄せいただく感想は何よりも励みになりますし、やりがいを感じる瞬間でもあります。

5歳まで野菜が苦手で全然食べられなかったお子さまが「ここで初めて野菜が食べられました!」とお母様から感謝の言葉をいただいたり、様々なカフェの美しいパフェに憧れながらも小麦・乳製品アレルギーで食べることが叶わなかった中学生のお客様が「長年の夢を叶えてくれてありがとうございます!」と涙ながらに感動を伝えてくれたり。こういう声に出会う度に、「すべての人に自由な選択肢を届けたい」という思いで形にしてきたことが報われるとともに、何よりも嬉しさを感じる瞬間だと感じています。

コロナ禍の辛い経験をバネに掴んだ、念願の東京再出店

ディレクター就任後、最も苦しかったこととして深く刻まれているのは、コロナ禍での度重なる休業と、その後に続いた店舗の閉店でした。お店が営業できないということは、飲食店の本部スタッフとして大きな無力感を感じることでもあり、長い時間をともにしてきたお店を閉めることが受け入れがたい悲しさで、メンバーとともに悲しみに暮れた日が今でも鮮明に思い出されます。

都内の店舗クローズが決定したとき、「必ず1年以内に都内に店舗を復活させる」と固く決意し、日々その思いを周囲にも口にしながらチームで出来る限りのことに取り組み、実際に1年以内に渋谷ヒカリエ店のオープンができたときは本当に胸が熱くなりました。コロナや閉店などの影響に加え、距離もあることで阪神店は少し足が遠のいていましたが、関西からブランドを支えたいという気持ちで頑張ってくれている頼もしいチームメンバーの姿に、より一層信頼関係が強まりました。

多様性の実現を支える、飽くなきインプット

大切な店舗を通じてお客様に食の多様性を届けていくために、日々意識的に取り組んでいるのは、積極的に様々なコミュニティの方とコミュニケーションを重ねることです。飲食に関わる方だけでなく、身体が資本として活動されているモデルさんやヨガインストラクターさんにハマっている食べ物を聞くこともあれば、メディアの方に感動した接客体験を聞いたり、最近の購入品を選んだ決め手を聞いてみたり。

また、一歩先ゆく情報に常にアンテナを張っておきたいとの思いから、海外メディアや雑誌にも多く目を通すようにしています。何気ない会話の中で、多くの女性が悩む冷えをきっかけにハーブティーのブレンドをひらめいたり、昔流行ったメニューが再燃し始めていることに気づいたり。まだトレンドにもなっていないような情報から、次なるメニューのヒントを得ることも多いので、いつの間にか当たり前のように取り組むようになりました。

お店でもお家でも、誰もが好きなチョイスができる環境に

自分自身としては、ナチュラル&オーガニックな料理を身近に楽しんでいただける店舗にしていきたいと思っていますが、まだ専門店のような印象を持たれる方もいらっしゃいます。そのため、“大人が夜まで楽しめるナチュラル酒場”のように、もっと親しみやすくてカジュアルなお店にもできたらいいなと考えています。

現在も店頭にてセレクトしたアイテムを販売していますが、これからは物販にさらに注力していく予定です。オリーブオイルなどのこだわりの調味料やいつも使っているアイテムと置き換えられるグルテンフリー食材、日常にさりげなく取り入れられるスーパーフードなどがとても人気で、お土産に買って帰られる方も多くいらっしゃいます。

今後は、ご来店いただかなくてもご自宅でもっと気軽に楽しんでいただけるように、店舗で人気のヴィーガンソフトクリームをカップ入りのアイスにしたり、ケーキをECで販売するなどの物販も計画中です。ご自宅でのリラックスした食卓やホームパーティーなどのシーンでも楽しんでいただくことで、もっと自由な選択肢を提示できると思っています。

また、店舗名にもある通り、オーガニック&ナチュラルコスメのセレクトショップである「Cosme Kitchen(コスメキッチン)」から誕生したカフェレストランなので、メニュー開発や店舗の空間づくりにおいては常に“コスメキッチンらしさ”を心掛け、必ずコンセプトに立ち返るよう意識をしています。

環境にも肌にもやさしいアイテムをチョイスするコスメキッチンユーザーの方々にとって、コスメキッチン アダプテーションもより身近な存在になれるよう、これからさらにシナジーを高めていきたいとも考えています。現在考えている物販計画においても、こだわりのハーブティーをコスメキッチンの店頭で販売する予定もあり、様々なシーンで手に取っていただき内側からも美しくなるサポートができたら嬉しいです。

マッシュグループには、地球環境に配慮した洋服や、彩りあふれるナチュラルコスメが豊富に揃っていて、嗜好に合わせてオーガニックな食事を選ぶこともできる。このように、一人ひとりが自分らしいスタイルを崩すことなく思い思いの「好き」を取り入れながら、同じ食卓を囲んで純粋に食事を楽しめる空間は、お互いのライフスタイルを尊重しあうコミュニケーションにもつながるとも思っています。

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