“快適な着心地”を生み出す技術力のGUNZEと
使う人の気持ちが上がるデザインを届けるMASH GROUP
2社のタッグで誕生したBalleliteの裏側に迫る

MASH GROUPマガジン

4月25日(木)よりデビューするブランド「Ballelite(バレリット)」は、
立ち仕事の方の悩みに寄り添い、ケアすることで気持ちと身体を軽やかにすることを目指し、
着圧レギンス・ソックスに代表される“ビューティーギア”を展開します。

商品発売に至るまで二人三脚でものづくりに取り組んできた
ディレクターの菅沼志乃さんとMDの浦田和秀さんに
2社の協業の背景やデビューまでのドラマを聞きました。

“常識の違う2社”が生み出す、これまでにないものづくり

菅沼今回の事業は、マッシュグループからの熱烈オファーを元に始まったプロジェクトでした。マッシュとして初めてビューティーギアのカテゴリに挑戦する機会だからこそ、信頼のある企業様のすぐれた技術力、お客様にご満足いただける機能性を実現したいと強く思っていたところ、衣類を科学する研究所「快適サイエンスラボ」を構え、快適な着心地の製品開発に日々取り組んでいらっしゃるグンゼさんとのご縁をいただきました。こんなにもぴったりなパートナーはいないと思い、熱い想いを込めてプレゼンをさせていただいたのがきっかけとなりました。

浦田グンゼという会社は、歴史が長く、ご年配の方には広く認知いただいている反面、若年層の認知度には課題があり、若年層を対象とした商品展開も不足しているという自覚がありました。その点、ファッションを得意とするマッシュさんの顧客層に、グンゼの機能面でのアプローチを掛け合わせることで、両社にとってwin-winの関係が築けるとの思いから、今回の協業に至りました。

菅沼2社でものづくりをする上で大きなハードルとなったのは、両社における“常識の差”でした。「リブのソックスでおしゃれな着圧ソックスを作りたい」「もっとこんな素材はない?」というマッシュからのリクエストが、グンゼさんにとっては前例のないような依頼だったり、これまでにチャレンジしたことのないジャンルだったり。自由な発想で素材や織りについての依頼を差し上げる度に驚かれていたことが、印象的でもありました。

浦田1つ1つの商品に対するこだわりポイントの違いも顕著でした。グンゼが機能や履き心地への追求を、マッシュさんは機能とデザインの両立を強く希望し、「このままでは発売できない」と思うポイントも両社で異なったため、結果的には通常の商品づくりよりも長い時間をかけて丁寧に開発を進めることになりました。互いに大切なものを妥協することなく、詳細にわたってコミュニケーションを重ねたことで、両社にとって納得のいくものづくりになったと感じています。

追及したのは、2社の良さを“最大限に活かす”こと

菅沼振り返ってみれば、このように常識や観点の違いがあったことが、より良い商品の完成につながったと感じています。先入観にとらわれることなくフラットな目線で「マッシュが思う素敵なものを」「グンゼの最高の技術力を引き出しながら」試行錯誤を繰り返すことで、新たなアイデアやまだないものを創出できました。

浦田商品の色にここまでこだわったことも、生地見本ではなく商品自体のサンプルをたくさん作ることも、これまでにはない経験でした。例えば、極端に言うとグンゼにとっての「黒」は1色しかない。しかし、マッシュさんにはたくさんの黒が存在し、その中の“目指す黒”の発色にこだわり抜く。それに加えて、ビューティーギアとしては珍しいラベンダーやミントなどのニュアンスカラーの色出しは挑戦の連続でした。

菅沼カラーサンプルについてもまた、私たちは非常識なお願いをしていました。「お客様の手元に届き、実際の着用シーンを想像するためには、小さな生地を染めただけではわからない。実際の商品のサイズでサンプルを作って見比べたい」と。

浦田通常、複数色から選ぶときには小さな生地を染めて比較するので、実際の商品サイズで比べたい、というこだわりには驚きましたが、絶妙な配合によるニュアンスカラーで“かわいい色”を実現していく過程に、マッシュ流のできるまでとことんやるという心意気も感じましたし、グンゼのものづくりと共通する部分も感じました。

結果的に、1色の商品を作るために、濃淡が絶妙に異なるサンプル商品を6パターンも作って吟味する、ということになりましたが、おかげで全員が納得できるカラーに仕上がりました。

菅沼今思えばかなり無理を言っていたと思いますが、こちらに先入観がないからこそ「できない理由がわかりません」と言い続けた結果、最終的に理想通りの商品を仕上げてくださいました。見た目にも着圧の具合としても普段使いしやすいリブのレギンスやソックスが完成したのは、日夜研究を重ねて商品に反映してくださった成果だと感じています。

商品パッケージに商品画像がない?!前代未聞のパッケージに対する想い

菅沼Balleliteがコンセプトとして掲げるのは、“立ち仕事の方を応援したい”という気持ち。私自身、キャリアのスタートはアパレルの販売員でしたし、ショップスタッフなど多くの立ち仕事パーソンを抱えるマッシュグループだからこそ、このブランドを届けることには大きな意味があると思っています。
残念ながら、今の時代は立ち仕事を目指す人があまり多くはない状況です。だからこそ、そんな時代にも立ち仕事を選択し続けている人たちの気持ちまでバックアップできるようなブランドにしたい、という熱い思いも込められたコンセプトです。

浦田正直なところ、パッケージの前面に商品画像を載せないと聞いたときには心底驚きました。商品そのものや着用イメージを掲載しないのはこれまでの常識では考えられないことでしたが、「この商品を使うことで、立ち仕事の方が笑顔になることを目指している」という明確なコンセプト設計がパッケージにまで浸透していることにわくわくもしました。これから店頭に並び、パッケージにデザインされた笑顔をきっかけに、様々な人の手に届いていくことがとても楽しみです。

菅沼マッシュでは、“いいもの作ってきちんと伝えたら、ちゃんと売れる”という考え方が息づいています。だからこそ、今回の商品企画においては「両方の会社のよいところを最大限に活かす」ということを念頭において臨みました。機能性に優れた商品はグンゼが、それを可愛く仕上げて届けることはマッシュが、両社の持ち味を生かすことは発売に至るまで徹底して大切にしました。

菅沼今回商品を販売する前に、立ち仕事に携わる社内外の合計100名以上の方にご協力をいただいてモニター調査を行いました。潔くボツにした商品もあれば、「98%以上の方が効果を実感した」という圧倒的な回答に背中を押されることもあり、私たちにとって非常に大切なデータになりました。
強い着圧がブームになりつつあった昨今においては、「心地よく過ごしながらも効果が感じられる着圧度合い」を理想としていたからこそ、このように支持されたことで背中を押していただいたように感じています。

浦田いよいよ明後日から発売、ということに緊張感がありますが、同じくらいにとても楽しみに思っています!
2社が手を取り合って、技術力とアイデアを持ち寄ることで完成したので、いいものが出来上がったと自負もあります。モニターの皆様が感じてくれた心地よさを、これから一般の方々に1人でも多く体感いただけると嬉しいです。

菅沼現在のビューティーギアの主流とも言える “強い着圧”は、ブームを牽引してきた一方で、強い履き心地が苦手な方にとっては敬遠している存在にもなりつつあると思います。
Balleliteは、人の身体を想って作った快適なアイテムなので、その履き心地の良さを実感していただくことで、立ち仕事に携わる人が「出会えてよかった」と思う存在になるといいなと心から思います。

浦田今回は女性に向けたアイテムではありますが、立ち仕事に従事されている男性も多くいらっしゃいます。リクエストのお声が多ければ男性向けの可能性もあるのでは、と個人的に楽しみにしている部分でもあります。

菅沼今回、グンゼさんの工場を訪問したときに改めて実感したのは、“まじめで実直なものづくり精神”です。商品開発過程において、「どうしてサンプルの作り直しにこんなに時間がかかるの?」と思ってしまったこともあったけれど、1つ1つの工程に掛ける真摯でひたむきな姿勢に触れると、その理由は明白でした。
妥協もごまかすことも一切なく、1つ1つのアイテムを大事に仕上げてくださっているクラフツマンシップのおかげでBalleliteがお届けできることが嬉しく、自信を持ってデビューを迎えられると感じています。

浦田ビューティーギアのような機能性商品の場合、グンゼ単体で考えるとどうしても機能面からのアプローチがメインになります。どれだけ他社より優れた機能を持たせて、どれだけインパクトのある使用感が得られるか、ということを考えてしまいがちな中、マッシュさんが同じくらい大切にしていたのが“使う人の気分が上がるファッション性”という側面。それに気づいたときには思わずさすがだなと驚かされましたし、随所で感じていたこだわりの強さにも非常に納得しました。

菅沼これからだんだんと取扱店舗も増えていきますし、6月にはインナーも発売予定です。たくさんの方にとって身近な存在になり、パッケージで表現したような“立ち仕事の方の笑顔”がだんだんと広がっていってほしいと思います。最初は自分のためにと買ったアイテムでも、使い心地が良かったから立ち仕事仲間に、というギフトとしても選ばれたらますます嬉しいです。

浦田「着圧レギンス」と検索したら必ず出会ってもらえるような知名度にもしていきたいですし、2社で取り組んだからこその実直な成果が出てくると信じているので、これからがとっても楽しみですし、皆様にも楽しんで使っていただきたいと思っています。

BACK NUMBER

  1. Cosme Kitchen Adaptation
    “食のダイバーシティ”を目指して
    どんな人にも「自由な選択肢」と、
    純粋に楽しめる食卓を届けたい

  2. SNIDEL BEAUTY
    デビューから3周年を迎える
    SNIDEL BEAUTY
    完売続出の人気を支える
    圧倒的なチームワーク

  3. F ORGANICS
    10年愛され続ける
    ブランドを変える勇気 
    後押しをしたのは、
    ファンの方々の“リアルな声”

  4. gelato pique
    クリスマスシーズンに20万人以上が
    来店するジェラート ピケ
    その誕生のきっかけは、たった1つのギフトボックス

  5. SESAME STREET MARKET
    新ブランド!
    セサミストリートマーケットOPENへの想いを担当者にインタビュー